肉親間の醜い相続争いは避けたい、でもどうすればよいのか

遺言書
骨肉の争いとも呼ばれて、よくテレビドラマなどのテーマにもなる相続争いですが、身内でこんなことが起ることだけは避けたいものです。そんなことになって家族がバラバラになったのでは故人も浮かばれないのではないでしょうか。

ではこうした相続争いを避けるためには、どのような注意が必要なのでしょうか。トラブルを避けるために必要なのはなんとしても相続に対する準備です。トラブルが起る多くの原因は、この準備不足にあるのです。

準備とはまず正しい遺言の書き方の習得から始まって、専門家に相談したり、書籍やインターネットを利用して相続に関する知識を身につけることが必要です。そのうちまず最初にやるべきことは遺言の準備ではないでしょうか。

遺言書は誰が、どのように書くのか

遺言と聞けば、いかにもオーバーで、普通の人は「自分には関係ない」などと言って、思わず尻込みしてしまいそうですが、果たして「関係ない」などと言ってしまっていいのでしょうか。それに「遺言書は金持ちだけが残すものだ」と思っている方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。天涯孤独の人でない限り、生前お世話になった人は身の回りに必ずいるはずです。

したがって例え多くの財産がないとは言え、自分が亡くなった後の財産の処分方法はきっちり決めておくほうがいいのです。そうすれば、どのような場合でも故人の意思が一番に尊重されますから、相続での無用なトラブルは避けられるのではないでしょうか。

遺言を残すということは、あなたの周りの大切な人たちに対すて「相続争いなどしてほしくない」という、あなたの考え方を伝えるものであり、またあなたが示す愛する人々に対する最後の思いやりなのです。

どんな場合に相続争いが起るのか

人間が失敗する原因の多くにお金の問題があります。これで身を滅ぼす人の例は、毎日の新聞の社会面にイヤというほど出ています。お金というものは額が多くなればなるほどいろいろ問題が出てくるものです。人の生涯で多額のお金に接するのが遺産の相続時ではないでしょうか。

もちろんすべての人がそうとは言えませんが、比較的経済の豊かな時代に仕事を続けてきた今の高齢者には、ある程度の財産を抱えている人はそれほど珍しくはないでしょう。したがって1億円近いの財産を残して亡くなる人も結構いるのではないでしょうか、仮に妻と子ども2人がいる人が1億円の財産を残して亡くなったとします。

この場合法定相続人である妻には5000万円、子供たちはそれぞれ2500万円づつを遺産として相続します。この場合、妻はまだしも子どもたちにとって2500万円は大金です。この大金もすんなり渡れればいいのですが、そうなる場合だけではないのです。

たとえば故人に隠れた妻や子供がいるような場合もあります。そうなると相続はすんなりとはおさまりません。お互いの欲と欲がぶつかり合い、それが醜い争いに発展することが往々にしてあるのです。

遺産相続ではとくに兄弟間で争いが多い

遺産相続ではとくに兄弟間で争いが多い
相続争いにはいろいろなケースがあります。でもその中で多いのは兄弟間のものではないでしょうか。上のケースとように、妻と子供2人の場合では妻の取り分はそれほど問題にはなりません。なぜなら妻の取り分がいくら多くても、いずれその妻が亡くなったときには、子供が二次相続することになるからです。でも兄弟間では事情は違います。

兄弟は一見仲良く見えても、内心では絶えず競争心を燃やしているものです。なぜなら小さな頃から兄弟間で絶えず両親の愛情を取り合ってきていますから、分け前に対しては非常に敏感になっているのです。したがって不動産などの相続で少しでも公平さに問題があれば、一気に不満が募ってくるのです。それが確執となり、次第に骨肉の争いへと発展していくのです。